六月十日、山口にて雨。アカマツ
と、私の手帳にある。「アカマツ」とそれだけメモをしてあるのは、この宿のおそらく作庭して二百年以上は経ているらしい庭の赤松がこまかい雨に濡れて枝もその根方の翠苔もじつにあざやかであった。
その印象を忘れぬために書いておいた。
以上、『街道をゆくシリーズ 甲州街道、長州路』より引用しました。

松田屋 赤松

松田屋 赤松

松田屋の庭園、左手に昔使われていた門が見えます。

松田屋の庭園

西郷・木戸・大久保会見所

高杉晋作 憂国の楓跡
高杉晋作は、「国家ニ盡スノトキナリ」、とここにあった楓の幹に所感を刻み込んだ。

松田屋の幕末当時の門、今は閉ざされていますが、上2段目の庭園に通じる門です。

松田屋の現在の門
維新の湯由来 ※松田屋の現地説明板より